僕たちは
何も持たずにやってきて
何も持たずに去っていく
シーザーのものは
シーザーに返せ
物質界のものは全て
物質界にお返しして
僕たちはひとりまた旅に出る
じゃあ
僕たちの持ち物は何だろう?
このハートに燃える炎
冬に宿がなくとも
その熱い命の炎で
自らを温め
誰かの手を握っては
想いを分かち合う
人の子達は手を空にして
今日も旅に出る
自らのハートに燃える炎だけを
一つ確かな拠り所として
君が誰かを見つめるとき
その瞳の奥から見ている人は誰なのか?
君が誰かを愛おしく感じるとき
その人の中の何を君は見ているのか?
そのハートに燃える炎
目に見える世界を通して
目に見えないそれを
僕たちは味わう
今や
2つの世界が一つになる
君の中で
霊と肉は
一つになり
地上の天国を君は楽しむ
そして
また君は旅に出る
地上の天国を去って
天上の天国へと
そのようにして
ハートに燃える炎のあらゆる側面を
君は旅する
神のものは神に返せ
神霊界のあらゆる全ては
神霊界にお返しして
君はまた旅に出る
何一つ自分のものになんてできやしない
たった一つ
ハートに燃える炎を拠り所として
今日も君は旅に出る
君が旅路に
愛と祝福をこめて
光平