とあるおじいさんの戯言

 

人生はただただ短い

 

だからこそ

 

今日好きなことをしよう

 

この今今

好きな人に会いに行こう

 

この一日が終わるその前に

愛しい人に

「愛してる」って伝えよう

 

人生はただただ短い

 

命は永遠

 

しかし人生は一瞬

 
 

 
 
もしあなたが

誰かのための人生を生きているのだとしたら・・・

 

ひょっとすると人生は長いかもしれない

 

「ああ まだ終わらない・・」

「一体いつ終わるの?」って

終わりを待ちわびているかもしれない

 

しかし

自分のための人生を生きたなら

 

人生は一瞬にして終わる

 

結局のところ

人生という幻想が終わって

命という実在が明らかになる

 

命は終わらない

 

あなたは終わるし

わたしも終わる

 

しかし

実在は終わらない

 
 
 
 
一回の人生は

まるで一本のDVDのよう

 

人生が終わるように

魂さえも

終わりを待ちわびている 

 

ああ

一体いつまで生まれ変わり立ち変わり

このDVDを取っ替え引っ替え見続けるんだ・・・

 

パパが「もういいよ」って

迎えにくるその日まで

 

ママが「おうちに帰ってきなさい」って

腕を引っ張るその日まで

 

僕たちは上映会を楽しみ続ける

 

または苦しみ続ける

 

いずれにしても

映画は映画だ

 
 
 
 
最初は

当然肉体を産んでくれた父母のために

僕たち肉体人間は生きる

 

しかしそのうち

私のために生きる季節がやってくる

 

・・・

 

またそれも

遅かれ早かれ終わりを迎える

 

命が命を生きている

 

あなたもなく

わたしもなく

 

空は青く

花は美しい

 

神が机となって戯れ

神が椅子となって遊ぶ

 

あなたは机であり

わたしは椅子だ

 

何もかもわたしのものではなかった

 

ただただ

それがそれをそれしている

 

愛がただ

愛を愛している

 

もはや何が言いたい?

 

・・・

 

だから結局

みんな沈黙する 
 

 

 
話しているけど話していない

 

聞いているけど聞いていない

 

お父さん

もう冗談はよしこちゃんだよ

 

わたしはただただ

わたしにしかできない遊びをして

わたしとしてここにいる

 

あなたとしてここにいるわたしに

最敬礼しつつ

 
 
 
苦しみを苦しもう

もしそこに苦しみがあるのなら

 
悲しみを悲しもう

もしそこに悲しみがあるのなら

 
喜びを喜ぼう

もしそこに喜びがあるのなら

 
 
 
 
あなたは人間ですか?

あなたは神ですか?

あなたは

誰ですか?

 

わたしは結局のところ

わたしであるものだけを体験することになる

 
体験が消え去ってもここにあるそれは一体何か?

 

 

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