君は
必ず失敗する
そして同じように
必ず成功する
命を生きる
たった一回きりの人生を生きる
これは
失敗することを避けては通れない
エゴは
失敗したくないと思う
成功したい
でも失敗したくない
そう強く願う
そして、そこに巻き込まれるのであれば
君は一生
行動せずに人生を終えるだろう
失敗しないことを選んで
人生を終えるだろう
おかしなことに
愛は
失敗を通して深くなる
成功を通してではなく
失敗を通して
愛は深くなる
もし君が
この一回きりの人生を
愛で生きたい
そう願うのであれば
君は
成功と失敗の両方を
同様に体験しなければならない
この二元性の世界においては
両極を等しく体験してこそ
センターに戻ってこれる
成功と失敗
出会いと別れ
喜びと悲しみ
両方を等しく体験する必要がある
それでこそ
そのどちらでもない世界がひらける
それが
愛だ
自分を生きない限りにおいて
失敗はない
でも
自分を生き出したらば
君は必ず失敗する時節を持つ
ときに失敗は
その痛みを感じられるようになるまで
途方もなく長い時間がかかる
君はたとえ誠意を尽くしても
誰かを傷つけてしまうかもしれない
良かれと思ってしたことが
全く逆の結果になるかもしれない
特にも
君にとって
「正しい」ことが
良い結果をもたらすとは限らない
君が
君を生き出したらば
その途上において
遅かれ早かれ
誰かをふいに傷つけるだろう
そんな失敗の傷を
本当に感じられるようになるまで
いくばくもの季節が巡るんだ
命は必ず
失敗する季節を通るもの
その失敗は
かけがえのない贈り物なんだ
失敗を通して
決して失敗しないものを知る
傷ついて
その傷を感じるほどに
決して傷つかないものを知る
愛だ
愛なんだ
これは
狭い意味での
男女間の愛を指しているのではない
君の中にあって
僕の中にあって
君と僕の間にあって
あらゆるものの本質のこと
君と僕が描かれた
この背景のキャンバスのこと
それが愛
全てを赦しているんだ
一番懐かしいものなんだ
君のホームなんだ
そして
それが
君自身だ
愛である君自身
失敗を通して
君は
君自身に出会う
さあ
君を生きる季節だ
失敗を恐れないで
命は善く生きて
失敗の跡形を残さない
愛は実に
どんな跡形も残さない
ついに
君になろうとする君に
愛と祝福をこめて
光平