愛
こんな簡単に
忘れられてしまうものもない
でも
こんなに確かなものもない
愛
それは
いつもここにある
空気がいつもここにあるのと同じように
いつもここにある
でも
簡単にどこかにいってしまうんだ
キンモクセイの香りが
風に乗ってふわ~っとやってきて
いつのまにか
どこかにいってしまうように
愛だ
愛だ
愛が大事だ
なんて言葉で言っているうちに
どこかに流れていってしまうんだ
愛を綺麗さっぱり忘れてしまった人は
幻想の中で
愛を探し出そうとする
その中にはないのに
あてどもなく
探しはじめる
もっといいパートナーがいたら・・・
もっといい仕事だったら・・・
もっといい家だったら・・・
もっといい何かを求めて
さまよい歩く
その中に
愛はあったか?
本当に正直になって
見てみるんだ
ん?
まだ理想のパートナーに出会ってないから
わかりません?
ほほ~~
頭に騙されるなよ
頭は地平線を作り出す
ほ~ら
あそこまで行ったらば
太陽に手が届く
あと一歩だ
あと一歩だ
そうして
たどり着いたらば
また向こうには
地平線が見える
さあ
一体どこまで
歩き続けるのだろう?
皮肉なことに
愛は
いつも
ここにある
嘘だろ?
っていうくらい
ここに染み渡っている
どうしたら
それに気がつけるだろう?
まずは
感性の復活が必要だ
風の中に
愛はある
お花の中に
愛はある
呼吸の中に
愛はある
そんなふうに
ここに
愛がある
これは信じるべきことじゃない
本当に君に確かめて欲しいんだ
君は
ここにいるんだ
気がついたとき
いつも
君は
ここにいる
これ
愛なんだぜ
意味がわかるだろうか?
意味というより
感じて欲しいんだ
ここにいる君の中に
愛があるから
ここにある愛の中に
君がいるから
愛は
ただただ
ここにある
この奇跡の一瞬に
愛と祝福をこめて
光平