何もしなくたって ここにいていいんだ

 

 

 

自由になるのが恐い

 

 

 

そんな人がいる

 

 

 

自由にしていいと言われても

 

何をしたらいいのかわからない

 

って言うんだな

 

 

 

そっかー

 

 

 

別に何もしなくたっていいんだ

 

君は

 

本当に

 

何もしなくても

 

 

 

ここにいていいんだ

 

 

 

じゃなきゃ

 

自由じゃないじゃないか!?

 

 

 

 

 

 

 

 

ここにいるのに

 

何かしなきゃいけない?

 

そんなことないんだ

 

 

 

何もしないで

 

立ってたら変な人だ?

 

 

 

お花を見てよ

 

 

 

何もしてないじゃないか

 

 

 

それでいて

 

好きに伸びて

 

咲いて

 

そして

 

散っていく

 

 

 

 

 

 

 

 

人間は

 

ちょっとクセがついちゃってんだ

 

 

 

何かしなきゃ

 

何かしなきゃって

 

 

 

じゃないと

 

ここにいちゃいけないって

 

 

 

そのままの自分じゃ

 

ここにいちゃいけないって

 

 

 

ちょっとしたクセなんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さあ

 

何もしないで

 

いてみてよ

 

 

 

何が浮上してくる?

 

 

 

それが

 

やってくるのが嫌で

 

何かしてたんじゃないか

 

 

 

でも

 

それも通り過ぎさせて

 

君はここにいるんだ

 

 

 

君が

 

君になる季節だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

君は本当に自由なんだ

 

 

 

君を縛るものは

 

頭の中にある制限だけ

 

 

 

でも

 

絶対の自由は

 

絶対の不自由を

 

君にもたらす

 

 

 

ピアノは

 

ヴァイオリンになることを夢見て

 

さまよいにさまよい

 

季節が満ちたある日

 

自分がピアノだったことを知る

 

 

 

ピアノは

 

ピアノの音しか出せない

 

 

 

それは

 

違う楽器になることを夢見ていた時代から見たらば

 

不自由極まりないこと

 

でも

 

迷いに迷って

 

ついに自分自身に帰った日には

 

それは

 

絶対の自由となる

 

 

 

これが

 

俺の音なんだ

 

 

 

完全に納得する

 

 

 

納得というのもおかしなくらい

 

自然に奏で出す

 

 

 

何一つ無理がない

 

 

 

もう悩みようにも

 

悩めない

 

 

 

道が一本になったんだ

 

 

 

今まで複数見えていた道が

 

全て消える

 

 

 

一本どころか

 

もう道なんて発想もなくなる

 

 

 

湧き出るものを

 

表現する

 

 

 

それで日が暮れていく

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノが

 

自分がピアノだと自覚してはじめて

 

音を奏でるのも

 

奏でないのも自由だと知る

 

 

 

音を出そうと

 

出すまいと

 

ピアノは

 

ピアノのまま

 

そのままここにいていいんだ

 

 

 

そんな風に自由は

 

 

 

いつも

 

 

 

ここにある

 

 

 

君が

 

本当に君という椅子に

 

どしっと座る

 

 

 

そのとき

 

 

 

君はいなくて

 

 

 

自由だけが

 

 

 

ただ広がっている

 

 

 

君を流れる命に

 

愛と祝福をこめて

 

光平

 

 

 

 

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