あきらめ切れない
あきらめ切れない
そんな人々が
僕の周りに集まってくる
情熱溢れる魂だ
どうしてそんなに情熱が尽きないのか?
今まで何度も打ち破れてきたからだ
何度も何度も
道半ばで倒れてきたからだ
だから
今度こそは
今度こそはって
倒れそうになるたびに
流せなかった涙を拾って立ち上がる
最後の一息まで 命が息を吹き返す
聖人に憧れた盗人よ
美しい故郷を見捨てた漂流者よ
愛しい幼な子を残して逝く父よ
君たちの断片が
俺を生き返らせる
年齢は大したもんじゃない
ライフパスの流れのステージの問題だ
どうして君がここにいるのか
忘れてしまったのか?
忘れても忘れていない
古い約束は
ハート奥深くに刻まれている
天上の音楽は
いつもここに流れている
瀕死の君の耳元で囁くんだ
古いゴーストたちは
ときに君を困らせるが
そのあきらめきれない想いは君の味方だ
君を流れるライフフォースは
君のものじゃない
求めれば必ず扉は開く
体が冷たく固くなりゆく
君は体だったのか?
心が朽ちて壊れゆく
君は心だったのか?
君は愛だ
形のない愛に
仮に目鼻口をつけたのが君だ
胸が苦しい?
生きるのがつらい?
寂しさが消えない?
それはチャンスだ
もうとっくに学習したよって
証明するチャンスだ
どうせ全て通らなきゃならない道だ
延期はできても中止はない
どうせ行くことになるんだぜ
あきらめて今を生きるとき
あらゆるライフパスのもつれが
解き放たれる
今が君だ
今この瞬間が
君の当たり前の身体だ
君は飽きる必要がある
過去を引きずるのに飽きる必要がある
そして
ここに戻ってくる
今この瞬間
ここにはどんな問題もない
だからこそ
本当に好きなことをするんだ
サケが逆流でも
その道を行くように
君に定められた流れが
轟々と流れ出す
好きなこと
それは楽しいからするっていうわけじゃない
苦しいからするっていうわけでもない
スズメがチュンチュンって鳴くのに
理由がないというそのことだ
だから
素直になるしかない
本当に
素直になるしかない
君の深いところに
何が流れているのか
君が君自身を歩き出したその一歩
誰かが君を狂人と呼ぶ
それでも
太陽は相変わらず登り
そして沈む
君は世界にたったひとりなのだから
狂おしいほど違っていて当然だ
君の色は
君にしか出せない
愛はひとつなのに
君から流れ出したその色は
誰とも違う
花はあきらめるという思いなしに咲き
そして散り
実を結ぶ
これを愛しているのは誰だろう?
君を通して
あきらめられないって
叫ぶのは誰だろう?
愛の戯れは
終わりも始まりもなく
ただ今この瞬間を戯れている
何度でも倒れて起き上がる君に
愛と祝福をこめて
光平