道なんてない
ゴールはいつも
ここにある
エゴはそんな話聞きたくない
エゴは道を進みたい
本当の自分に近づきたい
で
どこに行ける?
どこに辿りついたろう?
まだ辿り着いてないだけ
エゴは言う
そうか
そうか
エゴは地平線が好きなんだ
でも
「道なんて本当はないんだ」
って聞いたら
あなたはどんな感じがするだろう?
「ゴール?
なんていう発想そのものが
幻想だったんだよ」
なんて言われたら
あなたはどう感じるだろうか?
・・・
ああ
なんかホッとするな
っていう感触が
一ミリでも湧いてくるのなら
あなたは『今ここ』に帰ってくる季節だ
今この瞬間
全てが終わっている
恋人との楽しい語らい
それは今この瞬間どこにある?
ああ 私の青春よ
それは今どこにある?
It’s gone!
今この瞬間
あなたは何を所有できるだろう?
・・・
でもこれは決して
虚無主義的な話じゃない
今この瞬間全てが終わっているっていう
その『無』の中に
しゅーっと入っていったなら・・・
そこには言語を絶した『安心』がある
無
それは最も愛すべき何か
無
それは人間が逃げてやまない何か
無
それはあなたの後ろ姿
今ここにあるとき
道なんてない
だから昔からよく言う
あなたが道なんだって
道という幻想
ゴールという幻想
それらが必要な季節もある
ああ
でももう十分やったな
心地よい倦怠感が
あなたのハートを突き刺すなら
今
ここが
あなたのホームとなる
ただ今
ただ今
日本語はよく言ったものだ
おかえり