さあ 君を生きよう

 

どこかの文脈において

 

光平:今あるものに満足することが大事です!

 

と言い切った後

 

陽子:欲しいものは欲しいって言っていいんです!

 

そうやって

 

笑い合う僕たち

 

 

 

そう

 

そうなんだ

 

 

 

両方あるんだ

 

 

 

矛盾する両方を

 

調和させて生きる

 

 

 

これが

 

人間に与えられたテーマのようなもの

 

 

 

 

 

 

大事な妻もしくは子供が病気になった

 

そのとき

 

人はいつか死ぬものだからと言って

 

病院に連れていかないことがあろうか?

 

 

 

きっと

 

一生懸命

 

名医を探して

 

病院に連れていくだろう

 

 

 

たとえ残り時間少なかったとしても

 

少しでも生きていて欲しい

 

そう願うだろう

 

 

 

手術の成功可能性が低くても

 

そこに賭けたいと願う家族を

 

君は笑うだろうか?

 

 

 

 

 

 

人はいつか死ぬ

 

確かにある側面において

 

あなたは死なない

 

でも

 

肉体人間としてのあなたに与えられた時間は

 

有限である

 

 

 

この有限性の中において

 

人間ドラマが生まれる

 

 

 

はい

 

ここで死んでも

 

コンティニューできるよ

 

ってなったらば

 

愛の学びは起こらない

 

 

 

終わりの来ない物語

 

これはあまり面白くない

 

 

 

どんな愛に満ちた

 

恋人の語らいも

 

いずれは去っていく

 

 

 

どんな憎しみに満ちた

 

醜悪な瞬間さえも

 

いつかは去っていく

 

 

 

形ある全ては

 

綺麗サッパリ消え去って

 

また誰でもないあなたが

 

ここに永遠に居座っている

 

 

 

それでも

 

今この瞬間あなたに与えられた個性は

 

たった一回ポッキリのもの

 

 

 

 

 

 

もうまたとないんだ

 

 

 

これはもう

 

またとないんだ

 

 

 

この瞬間はもう

 

またとないんだ

 

 

 

 

 

 

ゆえに

 

永遠や無限性を志向するエゴのあらゆる試みは

 

決して愛の学びに直結しない

 

 

 

願望実現が上手くなった

 

それは

 

愛を深めはしない

 

 

 

何でも思い通りに進むようになった

 

それは

 

愛を深めることには

 

決してならない

 

 

 

愛は

 

人間の持つ矛盾から発生する

 

どうしようもなさ

 

ここに直面することによって

 

爆発するもの

 

 

 

 

 

 

人間は

 

本当にどうしようもないんだ

 

昨日好きだった人が

 

今日も好きかどうかなんて

 

分からないんだ

 

 

 

愛しき日々が過ぎ去って

 

酒に溺れる女を

 

僕は笑えない

 

 

 

愛しき人が去っていくのは

 

辛いんだ

 

 

 

それを受け入れるのは

 

さぞ辛かろう

 

 

 

身も引きちぎられんほどの痛みだろう

 

 

 

そこに蓋をしたくて

 

酒に手を出すもの

 

 

 

 

 

 

その痛みを

 

悲しみを

 

神様は買う

 

 

 

なぜなら

 

その悲しみの下に

 

愛が開けるから

 

 

 

しかし

 

その痛みを

 

飲まれずに感じられるようになるには

 

一体いくばくの季節が過ぎ去るものか

 

 

 

 

この時点においては

 

過去の深い傷を

 

安全に感じられるだけの土壌が整っている

 

 

 

非常なチャンスのような時代

 

 

 

いつかは直面することになっていた

 

それでも延期し続けていた

 

古い古い傷

 

どうしても超えられない何か

 

ここに多くの人が取り組むことができる

 

そんな全体としての季節が巡っている

 

 

 

文字通り

 

大チャンスだ!

 

 

 

 

 

 

もちろん延期したければ

 

誰も止めない

 

延期したらば延期した分

 

きっと恵みも大きいだろう

 

 

 

いずれにせよ

 

遅かれ早かれ訪れること

 

 

 

人間のどうしようもなさ

 

 

 

ここに

 

直面するんだ

 

 

 

ここを

 

愛するんだ

 

 

 

目をかっ開いて

 

 

 

見るんだ

 

 

 

本当の君を

 

 

 

本当の君ではない何かを

 

 

 

目を背けている限り

 

それは

 

闇だ

 

 

 

でも

 

一度そこに光を当てたらば

 

それを人は何と呼ぶ

 

 

 

決して言葉にできない

 

 

 

幻想を打ち破る日だ

 

 

 

 

  

 

あまりに

 

命は生き切っている

 

 

 

そして死に切っている

 

 

 

生きるも死ぬもなく

 

 

 

ただただ

 

命は

 

輝いている

 

 

 

君を貫く命の輝きに

 

溢れんばかりの祝福をこめて

 

光平 

 

 

 

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