人間として君は
完全になる必要がない
というか
完全になることができない
性質上
どうしても無理だ
でも
人間としての不完全さを
本当に認めたとき
おかしなことに
完全なる次元が開ける
それは
人間のものじゃない
だから
人間としての君は
それを利用することができない
でも
それによって明らかに
君の人生は好転する
しかも劇的に
完全性が
人間の君を通して
染み出す
それは
ジャッジの無さとして
現れる
世界そのものは
何一つ変わっていないのに
全てが変わる
世界がいかに完全だったか
まざまざと思い知らされる
世界は何一つ
欠けたところがない
そして
内と外なんていう区別が消え去る
統合されるんだ
内もなく
外もなく
君が
染み渡っている
私が
染み渡っている
存在が
染み渡っている
君は
存在についた一つの窓
私も
存在についている一つの窓
君と私が見つめ合う
それは
鏡と鏡が向き合うこと
合わせ鏡の中で
エネルギーが増幅される
私は
君を通して
私を知る
存在は
君を通して
存在を知る
君という窓から
見つめているのは
一体だぁれ
私という窓から
話しているのは
一体だぁれ
君と私は
一本の同じ木の
別の枝に生えている葉っぱのようなもの
葉っぱを見たらば
木がわかる
君を見たらば
何ががわかる？
君が窓は
曇っちゃあいないか？
曇ってたらば
もしくは
見たくない見たくない！って
カーテンでも下ろしていたらば
君が見ているのは幻想だ
窓を綺麗に掃除したらば
世界は
そりゃあ綺麗なもんだ
不完全という幻想を打ち砕け
君に与えられた窓は
完全に機能している
ちょっと耳が聞こえない？
いいから！
ちょっと視力が悪い？
いいから！
存在の窓を磨いたらば
今この瞬間の完全性が
ピッカピカに輝きだす
君が窓は曇っちゃあいないか！？
君の帰り道に
愛と祝福をこめて
光平