変わりたい
よく聞く言葉です
どうして人は
そんなにも変わりたいのでしょう?
一体”誰”が
変わりたいと言っているのでしょう?
本来
自然は変化するものです
春夏秋冬
変わっていくのが常です
これは
人間も同じ
命はあまりに流れていて
変化しないことはありません
では一体
変わりたいというのは
何を言っているのでしょうか?
頭は妄想します
こんな私になったら・・・?
それははかない妄想です
もっと綺麗になったら・・・
もっと強くなったら・・・
もっとお金持ちになったら・・・
そしたら
一体何が手に入ると妄想しているのでしょうか?
結局は
今の自分に満足できないのです
これが問題の根本
今の私じゃあ満足できない
それを言っているのは誰なのでしょう?
そもそもの話
あなたは変わるとか
変わらないとか
そういう存在ではありません
変わるのは
あなたの中の人間性の部分
つまりエゴに属するものです
だから
この変化の世界に
どうかまどわされないで
変わろうと
変わらなかろうと
どうか気にしないで
夢の世界で
何かを得ようと失おうと
それが一体なんだというのでしょう?
あなたは
本当は何なのでしょう?
あなたは
本当に生まれたのでしょうか?
あなたは
本当に死ぬのでしょうか?
ただ思い出すのです
または
ただ手放すのです
私たちは
実に”想像”の世界に生きています
本当の私ではないものを
私だと思い込んでいるのです
それを
ただ手放すのです
そうしたら
今この瞬間
一体どこに問題があるでしょう?
もちろん
変わりたいと願う季節もあるでしょう
そんな人は
どんどん本気で変わってください
中途半端はあなたをどこにも導きません
飽きるまで
いろんな私に変化しましょう
そのうち帰りたくなります
誰でもない私に
それは
エゴにしたら死ぬような心地かもしれません
実際のところは
それは至福です
あなたは今この瞬間
すでに家にいます
あなたが家です
あなたがするべきことは
あらゆる”想像”を手放すことだけです
偽物を手放したら
いつもここに真実があったことがわかります
あなたが真実です
その真実は
わたしが真実だと
主張することすらありません
まったき静寂です
言葉を越えた静寂
永遠に鳴り響くそれが
死ぬこともない生きることもないあなた
それでいて
それは
人間のあなたを通して
みごとに表現されるでしょう
永遠不変の私を知ったとき
あなたの物語はある意味豊かになるでしょう
悲しみをもっと悲しみ味わうでしょう
喜びをもっと喜び味わうでしょう
悲しみや苦しみを
排除する必要はありません
そして排除できるものでもありません
変化する世界を
変化しないあなたは
実に味わいにきたのです
人間はとっても悲しいものです
それを変えたら
一体どこに愛が深まる余地がありますか?
だからどうか
変えようとするよりも
直面して逃げずにそれを生き切ってください
そして
すべては一時の物語にすぎなかったことを
まざまざと自覚してください
今一度・・・
変わるように見えるすべては
本当のあなたではありません
変化するあらゆるすべてを
冷静に見ているのは誰でしょうか?
変わりたいと言っているのは誰ですか?
あなたは本当は
誰ですか?
すべてを愛している
まったき静寂に
心からの愛をこめて
光平