君は思い出なんかじゃない

　

地球は丸いとか

　

丸くないとか

　

平らだとか

　

球じゃなくて楕円だとか

　

いいから

　

とにかく

　

ここにいよう

　

　

　

丸かろうが

　

平らだろうが

　

それは見方のひとつ

　

　

　

君は今

　

ここにいるんだ

　

　

　

ここにいるの？

　

　

　

う～ん

　

どうだろ・・・

　

考えこんじゃうのなら

　

ここにいないのだろう

　

　

　

ここにいたい

　

って頭で思ってても

　

忘れちゃうのなら

　

忘れちゃうんだ

　

　

　

　

　

　

　

忘れたくない

　

そうだよね

　

忘れたくない

　

いつか見た夕日も

　

君の名も

　

綺麗さっぱり

　

忘れてしまうんだ

　

　

　

でも

　

思い出すべきときに

　

しかと思い出す

　

　

　

しがみつたらば

　

あらゆる物が

　

腐り出す

　

　

　

　

　

　

　

あらゆる呼吸が

　

ここにある

　

息が入っては出て行く

　

思考がやってきては去って行く

　

感情が来ては通り過ぎて行く

　

人がやってきては去って行く

　

　

　

どんなものも

　

私のものにできはしない

　

　

　

雲にしがみつくのなら

　

君は雲のまま

　

でも

　

それを手放すのなら

　

君は空である私に目覚める

　

　

　

　

　

　

そして

　

思い出すべきときに

　

思い出すべきことを

　

ちゃんと思い出す

　

　

　

あ～、今朝食べたのは目玉焼き・・・

　

そんな風に

　

あの日見た夕焼けを思い出す

　

懐かしい瞳を

　

思い出す

　

　

　

忘れたくないのに

　

忘れてしまう

　

こんな素敵なことはない

　

　

　

それなのに

　

また思い出す

　

こんな素敵なこともない

　

　

　

でも

　

そんなことよりも

　

ここにいよう

　

　

　

　

　

　

君は

　

思い出じゃない

　

　

　

思い出なんかじゃない

　

　

　

もっと素敵な

　

もっと光り輝いている

　

存在そのもの

　

　

　

ダイヤをダイヤたらしめる

　

光そのもの

　

　

　

懐かしき瞳に見出す

　

愛そのもの

　

　

　

　

　

　

　

もちろんはじめは

　

思い出から入って行く

　

思い出の小道を通って帰って行く

　

リターンジャーニーだ

　

　

　

そして

　

思い出を手放す

　

　

　

君は

　

思い出じゃない

　

　

　

思い出を見ている

　

それだ

　

　

　

あらゆるものを感じている

　

主体だ

　

　

　

なんでも選択できる

　

自由意志だ

　

　

　

これが単なる知識や

　

概念で終わらないように

　

ここにいよう

　

　

　

思い出を手放して

　

ここにいよう

　

　

　

君

　

自由であれ

　

今この瞬間

　

何も君を縛れない

　

　

　

愛と祝福をこめて

　

光平