例えば
あ～、この人いいなあ
私もこんな風になりたい
そしたら
その種はすでにあなたの中に
土から芽を出した双葉は
大木を見て
私もこうなれるかしら・・・
半信半疑ながらも
そうなりたいと恋い焦がれる
そうなりたい！
心の底から
そう思えるならば
あなたもそうなれることを示している
もしその種が
その芽が
あなたの中にないのであれば
それに惹かれることはないんだ
でも
大木に至るには
大事に育てていく必要がある
雨の日もあれば
日照りの日もある
嵐の日もあれば
雷の日もある
一日一日
少しずつ成長する
種からいきなり花は咲かない
そういう意味において
棚からぼた餅ということはない
つまり
意識の成長において
ラッキー！
ということはない
もちろん
じわじわと成長して
ある閾値を越えたとき
いきなり進化するということはある
でもそれは
そこまで一歩ずつ成長してきたからこそ
でも
どういうわけか
あるとこまで成長しても
僕たちは自分を疑ってしまう季節がくる
やっぱり無理なんじゃないか
あんな風にはなれないんじゃないか
そして来るはずのない明日を夢見る
きっとあと一年したら
進化してるはずだ
あと３年したら
もっとましな私になっているはずだ・・・
実は
こういう考えをしていたら
絶対に辿りつかない
私以外の何かになろうとしているんだ
種が芽を出し
双葉が大木になっていく
これは
あなたが
どんどんあなた自身になっていく旅
自分を制限している余計な観念の付箋を
一枚一枚剥がしていく
自分の成長をとめている要素を
一つずつ丁寧に見ていくんだ
双葉が大木を見て
あ～、こうなりたい！と思う
それは
未来の自分の姿を重ねて見ているんだ
決して
その大木そのものになりたいんじゃない
その大木の中に
未来の自分を見ているんだ
だから
あるところまで来たらば
その大木のイメージを捨てることになる
きっと一年後は
あの大木になっているはずだ・・・
その考えが君の成長を阻む
なぜならその日は決して訪れないから
じゃあ、どうするか？
もうそこまで来てるのなら
こうやるんだ
『私はもうその大木になっている』
それは
独り立ちする日だ
独立記念日だ
一人の大木として
振る舞うんだ
もうすでに
私はそれだ
という意識で
生きるんだ
それはひょっとすると恐いことかもしれない
もう頼るものがないからだ
脳裏においていた
理想のイメージを捨てるときだ
君はすでにそれなんだ
そしたら
立ち振る舞いが変わってくる
だからといって
無理するわけじゃない
君は
君という大木になったんだ
私が
私であるとき
理屈ではなく
ここに絶対の安心がある
そのとき
いつか夢見た未来が
すでにここにあることを知る
これは旅の終わり
そして始まり
古い旅が終わり
新しい旅が始まる
結局のところ
どこまでいっても
僕たちは愛を表現し続ける命だ
迷ったら
思い出して欲しい
未来はすでにここにある
そしたら
また君は成長しはじめる
種は芽を出し成長し
いつか大きな大きな樹木になる
それは誰にも止められない
あなたにだって
止められない
時間の問題だ
一瞬一瞬の今を味わうんだ
時間ではない今にいろ
空間ではないここにいろ
君はいつだって
今
ここから
表現し続ける命だ
愛と祝福をこめて
光平
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