君と僕の間をつなぐもの
細胞と細胞の間をつなぐもの
星と星の間をつなぐもの
科学的なマインドを持つ人は
それを無と呼ぶかもしれない
純粋なエネルギーと呼ぶかもしれない
でも僕は
それを
愛と呼ぶ
どうして細胞と細胞がバラバラにならないのか
どうして
君と僕がバラバラにならないのか
何が星の軌道を保っているのか
君は想い馳せたことがあるだろうか
どうして心臓が止まらないのか
どうして花が咲くのか
どうして
君は
今
ここにいるのか
君は想い馳せたことがあるだろうか
慣性の法則が
万有引力が
分子間力が
君を
今ここに立たせている？
どんな科学的な言葉を使って
君が今ここにいることを
説明できるだろうか？
お父さんとお母さんがいて
君が産まれた？
確かにそうだ
君の肉体は
そうやって産まれた
でも
君は肉体なのか？
禅の公案が言う
お父さんやお母さんが生まれる前の君ってどんなの？
実際
お父さんお母さんに全く関係なく
君は
これまでも
これからも
ずっと
今ここにいる
でも
それだけだったら
愛っていうのは
あんまり意味を持たない
なぜ君と僕が
こうやって目に見える世界で
肉体を持って会えるのか？
どうして細胞と細胞がバラバラにならないのか
どうして惑星が軌道を保って巡行しているのか
愛なんだ
愛
僕が
肉体を持とうが持つまいが
ずっと今ここにいる
それだけじゃ済まないんだ
愛は
僕は
君を
こうして見ることができる
こんな幸せなことないんだ
君と僕が出会う
その背景のことを
愛と呼ぶ
細胞と細胞をつなぐ力
それを愛と呼ぶ
惑星を軌道に保つ力
それを愛と呼ぶ
つまり
愛は
「在る」ということ
「在る」という性質そのもののこと
君は
本当に
ここに
「在る」んだよ
時間にも
空間にも
束縛されず
ずっと
ここに在るんだよ
もしこれをマインドで聞いたら
恐ろしいことになる
俺は死ねないのか
ずっとここにいるのか
耐えられん
そんな話になってしまう
そうじゃないんだ
マインドから出たら
時間も空間も意味をなさなくなる
君は君とさえ呼べない君
誰でもない君
ただ在るんだ
そのとき
君は
君と僕とをつなぐものとなる
細胞と細胞の間をつなぐものとなる
星と星の間をつなぐものとなる
今ここにあるとき
君が愛だ
言葉で言うとこんな薄っぺらいか
それでもこの言葉の通り
今ここにあるとき
君と僕が消え果てて
愛だけが
在る
愛と祝福をこめて
光平
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