人を好きになることで開く扉 | ありのままのあなたで生きる

「好きな人が現れたのでセッションをお願いします」

そんなご依頼がありました

長く付き合っていた男性と別れた去年
涙涙・・でお辛い時期もあったのですが
新しい出会いがやってきたようです

誰かを好きになるっていいですね♡

何気ない日常にもハリがでてきます
　
でも一方では・・

人を好きになるとハートの扉が開くので
感受性が研ぎ澄まされて
いろんな感情が湧いてきます

想いが伝えられない　切なさ
こっちを振り向いてもらえない　寂しさ
嫌われたくないという不安

一人占めしたいような嫉妬や
思い通りにしたい！　そんなブラックな自分に気づいては
自己嫌悪になったりする方も多いようです

そんな自分と向き合うことは辛いけれど　
真実の愛を知るためには
とてもいいプロセスです

自分一人でいる時には味わえない
隠れていた自分の一部との対面ですね

この方は　幼い頃の辛いある出来事が
フラッシュバックしてきたようで
自分を責めて苦しんでおられました

ある出来事とは・・

幼い頃
弟を何度も叩いてしまったというのです

過去の記憶がほとんどないなか
この場面だけが鮮明に蘇ってきて

でもなぜ　幼い自分がそんなことをしてしまったのかは
全く思い出せないというのです

とても優しい方なので
そんな行為に至ってしまったのには　よほどのことがあったと思われます

じっくりと涙に寄り添っていくと

「寂しい」
「誰もわかってくれない」

と泣いている少女の存在を感じました

強い寂しさのエネルギーが　涙とともに解放されていきました

寂しいと誰かに言えなくて　一人我慢して抑えていたことでしょう

「お母さんを困らせたくない」
そんな優しい少女の心が伝わってきました

感情が解放されて　落ち着かれたところで
さらにお話ししていきました

人は自分がされたことや　見たことを人にするものです

「もしかして　幼い頃誰かに叩かれていませんでしたか？
もしくは　お父さんがお母さんを叩いているのを見ていたんじゃないかしら？」

そうお聞きしたところ・・

突然　お父さんがお母さんを叩いていて
罵声を浴びせている場面を思い出されました

そしてその話をされたと同時に
「怖い」という強い感覚が
体の緊張を伴ってやってきました

肩や背中のあたりに　すごく力が入ってしまう自分に気づかれたのです

こういった体の緊張は
虐待を受けていた
あるいは　虐待や争いの場面にしばしば居合わせた

そんな方が持つ反応の一つです

幼い子どもにとって　大人の怒りのエネルギーは怖いのです

こんな場所は安心できない

ここにいたくない！

そう強く感じたことでしょう

でもそれが言えないから
体を緊張させて　怖さを感じないように固めてきたのです

こういう出来事を思い出すことは
苦しいとは思いますが

湧いてきたということは
感じて向き合う準備ができたというサインです

それだけ　あなたが強くなったということなんです

今までもずっと
この感覚は自分の奥深くに閉じ込められていて
自分を苦しめていたのです

「こんな自分はここにいてはいけない」

そんな思考で自分を罰し
自らを　愛から遠ざけてしまっていたことでしょう

「私は愛されてはいけない」「愛される価値はない」

そんな意識を作ってしまっていたことでしょう

これではパートナーシップがうまくいかないのは
当然ですね

＊

また　失恋の痛みから
セッションを受けに来られる方も多いです

愛する人と離れてしまったこと
想いが通じなかったこと

好き同士であっても　
一緒にいられないこともあります

でも忘れないでくださいね

それらの苦しみは　エゴを変容させるために
起きていることにすぎません

自分の中にある頭の理想が打ち砕かれても
なくならないものがあるんだよ

宇宙はそれを教えてくれています

相手と離れたとしても
あなたが体験したものは
あなたの中にあり続けるでしょう

あなたが相手に感じた愛は
相手との関係性がどうであれ

何も傷つくことなく
なくなることも　失われることなく

あなたのハートの中に在り続けるのです